成長期に差がつく!身長を伸ばす栄養素リスト

スポーツキッズの栄養管理

スポーツキッズの身長を伸ばすには……

スポーツキッズの保護者のみなさん、今日もサポートおつかれさまです。

我が子がスポーツキッズかどうかに関わらず、子どもの身長ついては誰もが気になるところですよね。
特定の競技では高身長が明らかに有利ですし、そうでなくても体が大きいに越したことはない、と悩んでる保護者の方は少なくないと思います。
私も子どもが本気で競技にのめりこむようになってからは特に、とにかく身長(体づくり)が必要だ!と感じ、科学的根拠のありそうなことから、眉唾ものまで色々な情報を調べてきました。(果ては身長外来に行って、年間数百万かけてホルモン注射を……なんて半ば本気で検討したことも……。)
けれどいろいろ悩んでみたところで、結局はシンプルに「成長期にしっかりと必要な栄養を摂る!」ということが一番大事なんだ、ということに至りました。

残念ですが恐らく「この栄養をたくさんとったら身長が伸びる!」なんて魔法みたいなものはありません。身長は遺伝が大きく影響するというのが通説。これはどうしても否定できない事実としてあるようです。
でも「この栄養が身長の伸びに必要だ!」というものならあります。逆に言えば、栄養ひとつで、伸びるはずだった身長が伸びきれないなんてことにもなってしまうことが怖い! 子どもが持っている身長の伸び率はそれぞれですが、適切な栄養をとらせてあげて、ポテンシャルを最大限に引き出してあげたいですよね。

今日は、知ってはいるけどいまいちどれが身長にどんな効果をもたらすのかわからない、たくさんあって混乱しがちな栄養素をわかりやすくまとめてシェアさせていただきます!

身長を伸ばすために重要な7つの栄養素

1 タンパク質

■骨を建物に例えるなら、タンパク質は「柱や壁」の材料!
骨は「コラーゲン(骨の土台)」+「カルシウム(強度を出す)」でできています。
タンパク質はコラーゲンの材料なので、骨をしっかり伸ばすために必要です。
また、成長ホルモンの材料にもなり、骨端線(骨が伸びる部分)が活発に働くようになります。

◇代表的な食材
・動物性タンパク質→鶏むね肉、卵、魚(鮭、マグロ)、ヨーグルト、チーズ
・植物性タンパク質→大豆製品(納豆、豆腐、豆乳)

2 カルシウム 

■骨の「コンクリート」! 強くしっかりした骨にするための材料
骨端線が新しい骨を作っても、カルシウムが不足するとスカスカの弱い骨になってしまいます。
身長が伸びる時期にしっかり摂取しないと、骨がもろくなってけがをしやすくなります。
つまり、骨を丈夫にするために不可欠な栄養素ということ!

代表的な食材
・乳製品→チーズ、牛乳、ヨーグルト
・小魚類→しらす、いわし、桜エビ
・野菜・豆類→小松菜、チンゲンサイ、大豆製品

3 ビタミンⅮ 

■カルシウムを体に届ける「運び屋」!
カルシウムはそのままでは吸収されにくい栄養素です。
しかし、ビタミンDがあれば腸での吸収率がUPして、骨までしっかり届けることができるのです。その点で、ビタミンDもまた骨を強くする栄養素と呼べるでしょう。

代表的な食材
・魚類→鮭、サバ、しらす
・きのこ類→しいたけ、舞茸
食品ではありませんが、1日15分~30分太陽光を浴びるだけで体内合成が可能です◎子どもは外でよく遊べ!というのは理にかなっていますね!

4 マグネシウム 

■カルシウムと共にを骨と骨をしっかりくっつける「のり」の役割!
カルシウムはマグネシウムとセットで骨に沈着します。
マグネシウムが十分摂取されることで、カルシウムがうまく使われ骨が強くなるという仕組みです。

代表的な食材
・ナッツ類→アーモンド、カシューナッツ
・大豆製品→豆腐、納豆
・海藻類→わかめ、ひじき

5 亜鉛

■成長スイッチをONにする栄養素!
亜鉛は成長ホルモンをちゃんと働かせるために必要不可欠なミネラルです。
亜鉛が不足すると、せっかく分泌された成長ホルモンがうまく使われず、身長の伸びが鈍ってしまいます。
また、細胞の新陳代謝を助ける役目も担っており、新しい骨や筋肉を作られやすくしてくれます。 

代表的な食材
・魚介類→牡蠣、煮干し、かつお
・肉類→牛肉、鶏レバー
・ナッツ類→アーモンド、くるみ

6 鉄分

■酸素の運び屋! 運動で疲れにくくする&成長にも必要な影の功労者
身長が伸びるとき、骨にも栄養や酸素を届けるために、血液がたくさん必要になります。
鉄分が足りていることで、酸素がうまく運ばれて成長スピードが保たれます
しかし、運動量が多いスポーツキッズは汗で鉄分を失いやすい状況にあります。日々の食事や補食で都度補ってあげてください。

代表的な食材
▼ヘム鉄(吸収率が高い)
・レバー→鶏、豚、牛
・赤身肉→牛モモ、豚ヒレ肉
・あさり、しじみ
・かつお、まぐろ
▼非ヘム鉄(吸収率低めだけどビタミンCととると◎)
・ほうれん草、小松菜
・ひじき

7 ビタミンC

■鉄分の「吸収ブースター」&成長ホルモンを活性化させる!
鉄分はカルシウム同様そのままだと吸収されにくい栄養素です。しかし、ビタミンCがあるとぐんと吸収率がUPするのです。
また、成長ホルモンの分泌を促したり、骨のコラーゲンを作るのにも活躍します。
身体の疲労回復や風邪予防にも役立つ頼りになる存在です。

代表的な食材
・果物類→キウイ、みかん、オレンジ、いちご
・野菜類→パプリカ、ブロッコリー、じゃがいも

7つの栄養素一覧

「必要な栄養素、いつも調べては忘れちゃうんだよね~」「えっと、何が何の吸収を促進するって?」となるそこの保護者の方!(←私です)パッと見てすぐわかる一覧がこちらです。スクショしていつでも確認してください!(ぜんぜん覚えられないのは私だけでしょうか…)

■強い骨&筋肉を作るチーム
①タンパク質→骨や筋肉の材料になる。
②カルシウム→作られた骨を強くする。
③ビタミンD→カルシウムの吸収を助ける。
④マグネシウム→カルシウムとセットで骨を強化。
■成長スイッチを入れるチーム
⑤亜鉛→成長ホルモンを活性化し、新しい細胞を作る。
⑥鉄分→血液を作り、酸素を全身に運んで成長を支える。
⑦ビタミンC→鉄分の吸収をUPし、成長ホルモンの働きを助ける。

まとめ

以上が、身長の伸びに絶対必要な栄養素のご紹介でした。
もちろん、栄養だけで身長が伸びるわけではありません。
・しっかり食べる
・運動する
・寝る
この3つを意識することが重要です。特に成長ホルモンが分泌される10時~深夜2時は、深い睡眠がとれるように早寝を心がけたいところです。

とはいえこの3つ中でもやっぱり保護者が協力できるのは食事ですよね。栄養ばっちりの食事の工夫で、我が子の成長のチャンスを最大限に活かしていきましょう!

三食だけじゃだめなの? 補食の重要性についてはこちら

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