スポーツキッズの保護者のみなさん、今日もサポートおつかれさまです。
突然ですが、みなさんのお子さんは競技を休まなくてはいけないようなケガしたことはありますか?
我が家はあります。それも骨折を二回も!どちらも大切な練習試合の前でした。
その時は、子ども以上に私が取り乱してしまい、しっかりと子どものメンタルをケアできたかどうか、自信がありません。
それは今でも後悔していることのひとつで、この先骨折なんかしない方がいいですが、もし何かケガをしてしまったときどういう風に子どもを支えたらいいのか、自分のためにもここに覚書を残しておきたいと思います。
よかったらみなさんもこの学びのシェアを参考にしてみてくださいね。
ケガした子どもの気持ちとは?
ケガをすると、体の痛みだけではなく、心にも大きなストレスを感じます。特にスポーツを頑張っている子どもなら、こんな気持ちになりやすいです。
・「練習に行けない…。みんなに置いていかれるかも」→焦り
・「試合に出られない…。チームに迷惑をかけるかも」→罪悪感
・「またケガをするかも…。」→不安
・「動けないし、つまらない」→退屈・イライラ
親としては「大丈夫だよ」と励ましたくなりますが、まず子どもの気持ちをしっかり受け止めることが大切です。
ありのままの態度を見守ったり、話をしてくれたら「そうなんだね」と肯定的な相槌で受け止めましょう。
親が思っている以上に子どもは自分自身でいろいろなことを考えています。
ついついしたくなるアドバイスはぐっとこらえましょう。
親ができるメンタルサポート
子どもの方が親の言葉を聞き入れてくれそうなとき、何か声をかけてほしいそうなときも、何を伝えるかよく考えたいところです。
気持ちを受け止める声掛け
子どもが落ち込んでいるときは「大丈夫」「気にしないで」と前向きなことを言いたくなりますが、まずは「つらいよね」「悔しいね」と共感の言葉をかけてあげるのが大事です。
ご自身でも落ち込んだ時にうわべだけのポジティブな言葉や態度にもやもやとしたことはありませんか?
私は根っからのネガティブ人間なので、無理にポジティブなろうと励まされるとイライラしてしまいます……。
また、お子さんがまだ小学生くらいの場合、自分の気持ちをうまく言語化できないことがあります。寄り添って言葉にしてあげると「自分はそんな気持ちだったんだ」とすっきりしたりもするものです。
例えば、
「大丈夫、すぐ治るよ」
↓
「焦る気持ちすごくわかるよ。でも、ちゃんと治したあなたはもっと強くなれるよ」
子どもの気持ちを無理に変えるのではなく、一度受け止めてから、自然に明るい未来の想像がつくような励ましをしてあげましょう。
前向きになれる環境づくり
■練習は見学でもいいから行くよう促す
チームスポーツなら仲間との繋がりもキープできますし、声を出すなど、できることはたくさんあります。
個人競技でも、同じ競技を頑張る人を見て学んだり、イメージトレーニングすることもできるでしょう。
ケガをしていても仲間と繋がれる、見学でもやれることはある!という経験は、何もできずに部屋で安静にしているより不安を解消してくれるでしょう。
■「ケガでもできることリスト」をつくる
戦術の勉強、手だけでできるトレーニング、過去の自分の試合を振り返るなど
スポーツキッズにとって体を動かすことのできない時間はものすごいストレスでしょう。また、やることのない暇な時間はネガティブな気持ちを増幅しやすいものです。
ケガをしている子ども自身が自主的に考えることもあると思いますが、親も協力して、できることを提案していきましょう。
目的意識をもって頭を働かせたり、手を動かしている間は落ち込んだ気持ちを忘れることができそうです。
■ケガを乗り越えた有名選手の話を調べてみる
「〇〇選手もこんなケガから復帰して活躍してるんだね」
と一緒になって調べて、家族の話題に上らせてみましょう。
目標としているプロの選手たちもさまざまな苦難を乗り越えていることを知れば、自分のケガもかえって強くなるためにある逆境であると前向きになれます。
できることに目を向ける工夫
できないことではなく、今できることにフォーカスさせてあげましょう。
■「今のうちに〇〇を伸ばすチャンス!」と新しい目標を立てる。
■リハビリやトレーニングをゲーム感覚で楽しむ。
ストレッチを一緒にやってみたり→私は体がかたくて、あまりのできなさに子どもを笑わせることができました 笑
トレーニングを競争形式にしたり→これも私ができなさすぎて以下略 失いかけた自信を取り戻せたみたいだからよかったかな?笑
リハビリ期間の心のケア
ケガが治りかけてくると「もう大丈夫!」と無理をしてしまいがち。
しかし、焦りは再発のリスクにもなってしまいます。
■「焦る気持ちは分かるけど、ここでしっかり治すことが大事」と伝える。
競技人生を長くしたいなら、ここはふざけずにしっかり真剣に伝えてあげたいことですね。
■痛みが出た時に「無理しなくていい」と言うと心に決める。子どもが痛い時に隠さず「痛い」と言える環境を作る。
子どもが「痛い」と言ったときについ「本当に?」「そんなに?」と返してしまうこともあるかもしれませんがぐっとこらえましょう。繰り返すと、子どもが痛いことを隠すようになってしまうかもしれません。
■小さな回復を一緒に喜ぶ
「歩き方がスムーズになったね!」
「ケガのあいだに練習していたことがケガ前よりうまくなったんじゃない?」など
また、リハビリは地味な作業が多いので、目に見える成長を記録するのも◎
■リハビリノートを作って「今日はこれができた!」と書き留める。
我が家では普段から練習の振り返りのためにノートを書いているのですが、ケガのリハビリ中も継続することで気持ちを切らさずに続けることができました。もちろん、普段はノートを付けているスポーツキッズもケガ中はかえってつらくなるようなら書かなくてもOKだと思います。
メンタルが回復するまでに気を付けたいこと
■「もう動けるでしょ?」とプレッシャーをかけない。
■焦って元のパフォーマンスに戻そうとしない。
ケガから復帰してすぐに元のように動けるはずがありません。
「前よりも強くなるための助走期間だよ」と伝えましょう。
■痛みがあるかどうか、常に確認する
「痛い」と言いづらい子もいるので、まめに親から聞き取りしましょう。
日頃から「痛い」と言いやすい環境を作っておくことが大切です。
医療上の完治後でも、怖くてプレーが思い切りできないこともあります。
自分で思っているより可動域が狭くなっていたり、イメージしている通りに体が動かずもどかしい状態になるのが当然です。
「少しずつで大丈夫」と伝えて、安心感を持たせてあげることが大切です。
なにより、親自身が焦らずに見守りましょう。
まとめ
ケガは体だけでなく、心にも大きな影響を与えます。
親ができることは、
■まずは気持ちを受け止めること
■前向きになれる環境を作ること
■リハビリや回復をポジティブにとらえられるようにすること
この3つがポイントです。
そしてその3つのポイントの前に、親自身がけっして焦らない・急かさない・子どもを信じることを何よりも心がけたいところです。
どんなに大切な試合の前であろうと、ケガをした子どもを責めるなんてことは言語道断です。しかし前向きにしてあげたいあまりに気遣いが足りず傷つけてしまうこともあるかもしれません。
そんな時は正直に子どもに謝って、またこつこつとサポートを頑張っていきましょう!
ケガは子どもにとってつらい経験ですが「乗り越えたらもっと強くなれるよ」と端々から伝えながら、メンタル面もしっかり支えていきたいですね。
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